baby,baby! ... "unexpected visitors"
「あの後がまた大変だったんだよな」
「ああ……そうでしたね」
「紳士的じゃない直江って、あのときが初めてだったよな。オレ、結構びっくりした」
「すみませんでしたね。私もちょっと箍が外れていたので」
「でも、実感できたから。オレはおまえのものだって思ってていいんだなって」
「当たり前でしょう」
「ああ。今はそう思えてる。誰にも渡さねーよ」
「宏明には感謝しなければなりませんね。お陰で私たちは本当の家族になれた」
「そうだな。メイもひーが大好きだしな」
「ひーちゃ？」
「今度来てくれるってさ。おまえのひーちゃんが」
「ひーちゃ、くる！」
「はは。興奮してるけど、今じゃねーぞ。……なあ直江、どうする？こいつが大きくなって宏明くんに惚れたら」
「……ちょっと歳が開きすぎてはいませんか？」
「十五だっけ？オレとおまえで十一だから、それより四つ離れるわけだな」
「メイちゃんが二十歳のとき、宏明はもう三十五ですよ？」
「いいだろ別に。大人の男ってことで」
「そうでしょうか……」
「でもな、メイのやつ、千秋にもかなり惚れてるらしいんだ。しょっちゅう抱っこをせがむらしい」
「何ですって？千秋さんじゃあ二十以上離れてるでしょう！それはダメです！」
「ダメって言ってもな。本人の気持ちは誰にも止められねーだろ」
「ダメなものはダメですっ！」
「完全に花嫁のパパだな」
「ええ、私はパパですから。あなたがお父さんでしょう」
「ああ、そうだな」
「メイちゃん、いつまでも一緒にいてくださいね」
「ぱあぱ？」
「そうです、パパと」
「とーさ」
「そう、お父さんもね」
「あいっ！」
finish !
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10/09/30